2017年11月18日
仕事を協力会社さんに依頼する場合、見積もり金額を出してもらいます。
契約して実際に仕事をしていただき、当初に想定していたよりも内容が良かった場合や工数がかかってしまった場合など、上乗せしてお支払いしたことが何度かあります。
(もちろん請求書は上乗せしてもらい受け取っています)
個人的には、これが色んなところで当たり前になると世の中がいい感じに進むんじゃないかなーと思っています。
見積り価格に縛られず、適正だと思う価格を支払うということですね。
もちろん下回るのはダメですが。
レストランとかでもそういうことしたいですけど、チップの文化がない日本だと難しいですよね。
せっかく良いパフォーマンスだったなら、何かで還元したい。
分かりやすいのはお金になっちゃいますね。
ぶっちゃけBtoBの商習慣として、
「とりあえず値切る」
「意味もなく値切る」
これが当たり前になりすぎていると思います。
それを見越して見積もり作ったりしますからねー。
僕もサラリーマン時代はとりあえず値切っていました。
そうしたほうが評価されるので。
逆に、自分が営業マンの場合はとりあえずふっかけていましたw
そうしたほうが評価されるので。
本来の適正価格があるとして、買う場合はより安いほうが勝ち、売る場合はより高いほうが勝ち。
こんな綱引きがあちこちで行われていると思うんです。
でも、これってやっぱり消耗戦になりますし、値切った場合はサービスの質は普通どこかで落ちるんですよね。
Win-Loseならまだ勝ったほうは意味があるかもしれませんが、実は普通にLose-Loseになってるぞっていう。
そろそろこれをやめませんかって話。
でも、そのためには適正価格の理解が必要です。
自分が全く知らないジャンルにおいて、適正価格を導き出すってすごい難しいんですよね。
例えば、僕はWebの仕事を結構やってきているので、それを外部に依頼して、出てきたものの適正価格がある程度分かります。
「お、見積もり以上の仕事をしてくれたんだな」って分かるわけです。
でも、普通のお客さんからすれば、納品されたWebサイトが適正かどうなのか全然分からないと思うんですよね。
となると、現実的にはなかなか実現しづらく。
また、仮にそれが理解できたとしても、普通の担当者には「余分に支払う」なんていう決裁権はありませんよね。
せっかく稟議を切っているのに、余分に支払うためにわざわざもう一度稟議書を通す担当者はいません。
そもそもそんなの通らないし。
適正価格を支払うハードルは結構高い。
ただ、昨今ニュースになっている神戸製鋼や日産の件は、この問題の延長だと思うんですよねー。
消耗戦の結果、適正な予算を組むことができず、サービスの質を間違った場所で落としてしまった。
大きい会社の大きい問題はこうやって浮き出てくるけど、小さい問題はもう至る所にありますよ。
この問題を世の中全体でどうやって解決していけばいいのか正直さっぱり分かりませんが、とりあえず自分だけでもそれを心がけていきたいとは思っています。
良い仕事には、外部の会社さんでも内部の社員さんでもたくさん支払っていきますよ!
自分の周りだけでもきちんとWin-Winを作っていきたい。
その代わり、適正の判断だけは真面目にやっていきたいと思います。
驕らず、卑屈にならず。